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【更新あり】ガジュマルの盆栽 [盆栽のはなし]

僕が挿し木から18年くらい?育てたガジュマル。

大きく改作しようと考えていました。
そしてイメージが固まったので今年実行してみました。

今回のガジュマルちゃんとの出会いは100円ショップ。100円ショップ「レモン」というグループが僕が住んでいた地域にあったのですが、ある年の夏にレモンで買った記憶があります。なつかしいなあ。

いくつか買ってきた中で妙に強い子がいました。その強い子から挿し木して育ててきた子を今回改作しました。その子はとても強いので多くの挿し木をして多くの人の手に渡っています。

僕の知らないところで挿し木されて増えているかもしれません。「わたしにもちょうだい!」と頼まれて挿し木をして渡したこともあります。そんな事がよくありました。強い=縁起が良いという事で重宝されたのでしょう。


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盆栽を知る以前の自分が育てていたものですから放任に近い状態でした。気根に関しては摘んできましたが根のあたりはグチャグチャで訳の分からない状態でした。いつの間にか惰性で育てている状況でした。気に入っているか?といえばその気持ちが薄れてきていたので改作を行い愛着をあらためて深めようと考えました
 盆栽の経験を積むと・・・・・盆栽とはとことん樹木を知る遊びであり、おおよそ自分のイメージ通りに仕立てることができるようになります。特にガジュマルのような生命力旺盛な樹種であれば尚更の事です。

下図のように大胆にスパっとノコギリで分割し、盆栽の鉢に入れて作り直してみました。
おそらく・・・・ガジュマルでなければこんな事をしたら一瞬にして枯れてしまうでしょう。
ガジュマルはそもそも強い木です。さらには妙にこの子は強いので大丈夫だろうという確信がありました。

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晩秋~春まではこの窓際に飾ろうかな?とも考えました。
巨大な状態ではただ邪魔になっていただけでした。


【警告】
今回紹介する手法はガジュマルであること。梅雨を利用すること。それ以外ではこんな簡単になしえません。他の木では100%枯れると思っておいてください。
 切断は丸太を切るような質の高いノコギリでスパっと落としています。新品を買ってきてアルコール消毒後に使いました。もしかなうのであれば日本刀でスパっと綺麗に分割したいものです。それなりの樹齢なので芯が堅くそれなりに大変でした。怪我に注意です。まっすぐ切る事はある程度スキルが必要です。最大限綺麗に分割しましょう。


★その1の子
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7月25日撮影

冒頭の図にて『その1』の部位から独立した子です。元は枝や葉が全く生えていない部位だったので約3週間の養生期間に生えてきました。

何をしたかったのか?スパっと切って極限まで薄い鉢にて環境を作り直し、薄い鉢・少ない土に対して幹が太くて違和感を楽しむ盆栽にしようと考えました。鉢が極端に薄くてスッキリした印象になることでしょう。

観葉植物の世界は知っているも盆栽の経験はないという方がこの画像を見ると土が少なくて驚くと思います。盆栽を経験するとこのような見切りが出来るようになってきます。これでも十二分です。もう少し減らしたいところです。その違和感というか『これで枯れないの?』という攻めた盆栽を目指しています。

6月になり梅雨入り宣言を確認してからノコギリで一気に分割。この鉢にセットしビニール紐で固定をしてやや暗めの半日蔭に置いておき、毎日メネデール溶液をスプレーで吹きかけていました(規定分量よりも薄く)。三週間もすれば芽が吹いて根がある程度回っていました。
 ケヤキの盆栽は強いと言われますがガジュマルに比べれば強いとは思えません。ガジュマルの強さは圧倒的です。あまりにも強いのでガジュマルを当たり前だと勘違いしてしまうと大変なことになります。

ここ数日ほど梅雨明けのような気候が続きましたが寒冷紗で遮光し直射日光に当て始めています。弱っている様子はありません。4週間で完全に独立してしまいました。

この薄い鉢であっても株元を最大限深くセットしてありました。しかし現時点で根が発生し持ち上がってしまい分割した面が土の表面と同じ高さになっています。1センチほどリフトしています。記憶の限りでは・・・・鉢のフチよりも土は少なかったはずです。ですから根が回りきって土を盛り上げているということでしょう・・・・・@@,

来年以降は針金で固定し根の成長を無理矢理でも抑制させる必要があります。ガジュマルの盆栽は針金で固定し根を抑制する技術が必須でしょう。放任すればこの少ない土の中でも最大限成長してしまいます。


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レゴと一緒に撮影。フィグなどの大きさからおおよその大きさが分かるでしょうか?

どの枝を残すか?などはよく考える事とします。芽摘み、葉狩りを行い小さな葉を増やし続ける事になります。放任するとボーボーになってしまう事でしょう。その辺の事は盆栽をしっかりと経験すれば何をすべきか分かる事でしょう。

★追記★
7月29日撮影
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土の中に根が回りきったのか?このようにリフトしています。

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幹の切断面にカットパスター(癒合剤)を塗っています。防水処理にもなっています。しかしこのような事をしないで敢えて朽ちさせて開口させても古木感が出るような。悩み中です。

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8月17日撮影
枝を選んで芽摘みしてコンパクトに。成長が早いので芽摘みが常に必要です。

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9月4日撮影
盆栽は『正面』という概念があります。そろそろ決断の時期。という訳で正面を決めました。
枝にリズム感を出して盆栽的にしてみました。

だいぶ雰囲気が出てきましたね~。これで基本が出来たので来年以降はこの基本を基に最大限成長を遅らせて長年可愛がっていくことになります。



★その2の子
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7月25日撮影

この子も分割時には枝と葉が一切ありませんでした。にょきにょき生えてきました。

太い根が周囲に飛び出していましたがそれはバッサリと落としました。来年はもっと小さい鉢に移そうと思っています。ベストな寸法の鉢が入手できなかったのです。

最大限低く。大きな塊が薄い鉢でスクスク育っていると違和感を感じると思います。そんな景色を模索します。薄い鉢でスッキリした印象に。

この子も新しい根がかなり発生していると思われます。うーん。鉢が大き過ぎますね~。もっと違和感を出せるはず。

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7月29日撮影

無理に太らせた訳ではなく18年程度かけてここまで来たので幹の肌がそれなりに古いので違和感なくこれはこれで収まっているような気が?畑に植えて一気に太らせると幹の肌が新しく妙に不自然な風情になってしまうものです。

幹の中心がいずれ朽ちることでしょう。それはそれで経年変化からもたらされた美なので良しとします。

今は養生する時期なので土を多めに盛っていますがもう少ししたら極限まで土を少なくするつもりです。

乾燥させたコケを混ぜているのでコケが生えてくると景色が出来てくると思います。

その1の子そしてこの子も迫力のある根を作る予定です。幹から全方向に根が吹きだしているので来年はその全方向の根をある程度見えるようにしたいと思います。巨木感を引き出します。

根は新しいのでそれなりに見れる盆栽になるにはあと10年程度必要でしょうか。すると挿し木から約30年か・・・・盆栽では30年なんて序章ですからね・・・・うーん。人生は短い。僕の家にいる長い付き合いの五葉松。樹齢70年以上と推定されます。僕が3代目もしくは4代目。ガジュマルはまだまだ18年くらい。盆栽ってすごい遊びだな~。

挿し木で作ってきた子なので今回の作業を疑いなく着手できました。もしも実生の子からスタートしていたら樹の精神性のようなものを考えると出来なかったかもしれません。


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8月17日撮影
ガジュマルの生命力は本当にすごいですね。
根がバンバンと発生。もう必要以上の土は要らないので調整しました。

観葉植物の一般的な培養方法ではこのような薄い鉢でこのような景色を作る事はありません。
しかし盆栽の技術を応用すればこのような景色を作る事ができます。

来年の植え替えでは・・・・センターを画面右側にズラすと良いかもです。
そして左側に向けて枝を流して画面右方向に風上として左方向へ風が流れているような景色にしましょうか。左に空間がある印象・・・・そんな景色が脳裏によぎる枝が発生してきました。

沖縄などの温暖な島の樹ですから・・・・岸側から吹く強めの風が海面をガラスの鏡面のようにピタっと静かにさせている海・・・・青いオフショアの海を誰かに想像させられたらいいかもですね。

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9月4日撮影
それなりに景色が見えてきましたね。

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根がこんなにボーボーと発生していました。硬質赤玉土を用いているので容易に交換が出来ます。根をほぼ痛めません。
 今回は根を剪定しないで約2センチ高くセット。来年の植え替え時期に根を剪定する事になります。
根が少々古くなると大木のような景色になるでしょう。その1の子も同様作業をしておきました。


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7月25日撮影

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8月17日

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9月4日撮影
あらま・・・・クリニーニングしてから撮影すればよかったね(テヘペロ


今年の梅雨に沖縄のガジュマル愛好家さんから実生の子を分けて頂きました。
豆盆栽として育てる予定です。3つの芽が根付いたようです。
想像以上に小さな芽であり、想像より成長が遅い様子です。あるところでターボが掛かるという話を聞いています。

豆盆栽はかなり厳しい管理が求められますがガジュマルであれば日本の古典的な樹種よりは楽でしょう。かなり楽しみです。

『その3』はなんと・・・・・活着せず・・・・ガビーン

それではまたいつか撮影して公開します。


★オマケ★
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クワの盆栽です。ガジュマルはクワ科。同じ科ですからエッセンスが同じです。ガジュマルほどではないですがかなり強い樹です。名樹という姿をしていませんが僕はこの子をとても気に入っています。このクワに出会ったのが確か5月くらい。そしてこの子からインスパイアされて今回のガジュマルの改作を決意しました。

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こちらは矢島清芳園さんにて出会った子です。僕の育てているファンタジーな雰囲気のコナラを育てていた盆栽家さんのシリーズです。実がすごく美味しかったです。

かなり大きい鉢に入っていたのでとりあえずダウンサイズして似合いそうな鉢を探しています。水を思わす水色の鉢ががいいかな?

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中国鉢。新渡。イメージ通りの鉢が見つかり夏の終わりに植え替えました。

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矢島清芳園さんにてお父様からわけていただいたツル無朝顔。
小さな鉢で育てられ、次々と開花しました。
途中から根が鉢に回りきってからは水切れとの戦いでしたが、
開花しているととても嬉しいものでかなり楽しめました。
種が成っています。来年播種すればまた楽しめるとのことです。


★オマケ★
当ぶろぐで紹介する場所は何気に人気が出るようですね・・・・
次はこんな場所を・・・・

★JA深谷用土農産物直売センター
盆栽の共販コーナーあり。広さは・・・300坪くらいありますでしょうか?
ただし9割9分どうでもいい盆栽が並んでいます。捨てる場所がなくて置いてある的な・・・・
波紋を広げそうな表現ですが期待させたら悪いので見たままの感想を述べておきます。
いずれにせよ盆栽が好きだという方は暇であればどうぞ。

そこから車で5分程度の場所に・・・・

★埼玉県花植木流通センター 深谷市櫛引22(くしびき)
ここは盆栽やら鉢やらがそれなりに揃っています。さきほど紹介した場所と比較すると盆栽の数は少ないけれども鉢が多いです。名品はありませんがとりあえず何か鉢が欲しいと言うのであれば数百円からあります。とても便利です。ただし扱いが丁寧ではないのでヒビなどをよくチェックしましょう。僕は念入りに音を確認して買っています。稀にとんでもない高級な鉢が数百円で投げられています・・・・
今回のガジュマルの鉢はこちらで買っています。

そこから車で2分程度の場所に・・・・

★花園グリーンセンター 深谷市武蔵野3233-4

僕は敢えて最後にここに寄るのが大好きです。ここのファンは多いと思います。
ちょっとした食べ物が。おだんご等。盆栽、鉢だけでなく観葉植物を含むグリーンが広い敷地に並んでいます。しかも価格が安い!デラニウムなども周囲より安い価格でいい感じの大きさのものが売っています。本当に豊富です。盆栽に限らず植物好きな方は長い時間過ごせると思います。僕は体が強くないので初夏~初秋はあまり滞在できないのですが、涼しい日であれば数時間過ごしてしまいます。先日はハイビスカスの挿し木を180円で購入しました。盆栽にしてみようと思っています。

野菜なども売っています。。もやもやスポットも。菊花石などを揃えた平成初期的なお土産屋さんも軒を連ねています。いい感じ。

この周辺は植物関連の会社さんが多くあるようです。僕が通っているこの3スポットは初心者向けかもしれません。他にもいろいろありそう。グーグルマップで散策してみてください。

東京方面から来られた方は花園グリーンセンターから熊谷方面をめざし、旧有料道路を利用して国営森林公園を通り過ぎ、東松山ICから帰るのもアリです。流れが良いので快適です。