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ケヤキの盆栽と電動彫刻刀 の巻 [盆栽のはなし]

まずはこの画像を見てくださいな

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さいたま市氷川神社の参道にいらっしゃるケヤキ様。

幹の内側はすっからかん。でも、ばっちり生きてます。

バリバリっと裂けた切断面は、それなりの時間を経て、成長してきた細胞が巻き込んで傷が癒えています。


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どうしてこうなったのか?神社やお寺の樹木は根を踏まれてしまい幹が空洞になっている事が多いと聞きます。

このケヤキ様、やはり根を踏まれ中が空洞化していたのでしょう。さらには大雪かなにかで枝が折れ、そこから内側に雨水が侵入し、長い時間を掛けて幹が内側から朽ちてしまったのではないでしょうか。
長い時間とは、100年とか、それ以上とか、そんな時間を掛けて朽ちてきたはず。

こんな姿ですがケヤキは生命力旺盛。内側に防腐剤を施工したりヒトの手が入っておりますが、まだまだ育っています。

僕はこの、すっからかんなケヤキ様が好きで、氷川神社の近くを通ると会いにいってしまいます。
盆栽的な価値観で見れば、枝ぶりが良いとは言えませんが、ここに居るだけで絵になります。

さてさて、みなさんは切り株を見た事があると思いますが、一番外側は色が白っぽいですよね。木材用語ではそこを白太と呼びますが、根から枝へと水が吸い上がっていく為の通り道。生きた細胞なのです。盆栽用語ではその水の通り道を「活き道・いきみち」と呼ぶのですが、活き道が枝まで通じていればこういう状態でも生き続けます。

ただし、幹の強度で自立していられるわけで、このケヤキ様の強度が高くはない事は常識的に考えられます。超大型台風の直撃があればどうなるかは分からないです。際どい状況です。このまま気合で数百年粘れば、さらに年輪を重ね、ある程度の幹が形成されて強固になるはずですが・・・・・枝葉が少ないので幹の成長も遅いでしょう。相変わらず根が踏まれているし健康状態は極限‥‥かなり心配ではあります。
(もしも見に行こうというのであれば、なるべく近づかない方が良いと思います。突風でも倒れると思います。あんまりこういう事を言うべきではありませんが、事実は事実です。白太は強度がありませんし、トン単位の重さになるでしょう)

参考として、こちらは川越市の某所で見かけたケヤキです。

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こちらも、おそらくは降雪か何かで枝が折れ、その際に樹皮を割いてしまったのでしょう。割かれてしまった芯部分は風雨や日光に曝露されてしまう形になり、こんな状態にあるようです。氷川神社のすっからかんなケヤキ様の芯部分は、ヒトの手である程度は削られているかもしれませんね。


さて、僕の所有している大品のケヤキ盆栽。

本当にどうしようもない品で、最初は気に入っていましたが、いきあたりばったりで作り込んできたようで、深みはないし、偏差値25な盆栽なのです。盆栽を知れば知るほど、なんだこりゃー!なのです。

そこで

僕は、氷川神社のすっからかんなケヤキ様から受けた閃きをもって、自分の大品のケヤキ盆栽を大胆に改作することにしました。

リョービの電動彫刻刀を購入。大手術開始。不思議な感じです。軽快な音がしてみるみる彫れます。

一番太い枝を落としました。年輪をチェック。なんと・・・・・・40本以上はありそうです。最大で60本くらいあるかも・・・・
枝でその年輪ですから、樹としては樹齢50年以上あるのかな?デジカメで拡大撮影しても、あまりにも細かい年輪で読み取れないのです。フラットベッドスキャナーで読み込んでも、細かすぎる年輪はつぶれてしまいます。せっかくなのでネットにアップしておきたいのですが・・・・・ケヤキは年輪が詰まり過ぎると確認が容易ではありません。

このぶろぐに掲載した僕の盆栽コレクション一覧では、控えめに樹齢30年程度と推察しておきましたが、それ以上はあるという事が判明しました。
(盆栽界では樹齢を多めに言う習慣?があるようですが、川越銘木センターの竹田社長は、樹齢の詳細が判明しない場合は控えめに伝えるべしという心がけをされており、僕もそれに倣っています)

正直なところ意外でした。樹齢30年以上はありそうだけど、まさかそれを大きく越えそうなほどには見えなかったのです。幹の皮が若木に見えるのです。

駄作とはいえそれだけ長い時間大切にされてきたものを、大胆に改作するのはちょいと気が引けましたが、勇気をもって挑戦してみました。

このケヤキ盆栽が氷川神社の参道に植わっていたら?
そんな景色をイメージし、こんな風に育っていたのでは?などなど、見た人が参道にいるような気持ちになれるケヤキの姿に改作開始しております。

かなり大胆に改作するので、最低でも10年は鑑賞に耐えられないとは思います。20年、いや、30年は必要かも@@,

盆栽は気長な趣味ですね。

完成したら画像を公開する予定です。




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